(おそらく今後は分譲マンションでも出てくるくることでしょう)
何故偽造をしたのか問いに、姉歯氏が答えた「生活のため」という言葉は重かった。
姉歯氏の事務所だけが厳しいとは思えない。
あの言葉を聞いたとき、姉歯氏の事務所だけではなく、
他の事務所も関与している可能性が
高いと感じられた。
そもそも、私は、今回の事件で、
一級建築士の立場が弱いことをはじめて知った。
もっと地位的に優位に立っているものかと思っていた。
一級建築士といえば、人気もあれば、
社会的地位も高いでしょう。
だが、現実は下請けの立場。
独立してしまえば、当然給与はないわけで
仕事を受注しなければ生活が出来ない。
姉歯氏のように、断れば他へ仕事を回すと脅されてしまう。
そして、偽装が偽装を呼ぶことになってしまっているのだと思う。
A事務所が偽装をし、仕事をたくさんもらえるようになったら、
他の事務所の仕事が減る。
他の事務所は仕事を得るために、偽装をする。
これが進めば、偽装合戦?となってしまう。
この建築業界の構図が
消費者の財産を脅かす結果になってしまった。
まぁ、建築士だけではないのでしょ。
施工業者、一作業員ですら、
作っている人が鉄筋が少ない(工期が短い)ことは簡単に分かるはず。
しかし、そんな事を上にあげたら、
仕事を失う事になる。
そうやってみんながみんなで
だんまりしているんですよね、きっと。
ただ偽装に関わっている人はごく一部(と思いたい)。
同業者で誠実に業務を遂行している方にとっては、
その一部の人間のせいで、収入が減ったり、疑い・冷たい目で見られたり、
とても辛い所でしょう。
昨日も地震がありました。
耐震偽造が明らかになっているマンション住民
にとっては地震が恐怖でしょ・・
偽造が発覚していないマンションに住まわれている方も
同様、耐震について気になるところでしょうね。
全ての住宅について
一斉に耐震強度測定の調査を国で行ってもらいたいものです。
マンションだけじゃない。
うちの都営住宅も、そこらじゅうひびだらけで
とても怖い(築30年以上経過・・・)。
東海沖地震が来たらどうなるんじゃ。